シューキン名称国立演劇学校劇団が6月20日来日し、22日に東京都内の劇場シアターX(カイ)でL・アンドレーエフ原作「我らが人生の日々」をM・A・シュビトカヤ演出で上演し、満員の観客に感動をあたえ好評を博した。
プロの商業演劇ではなく、ロシア文化フェスティバルの青少年文化交流の一環としておこなわれた本公演は、シューキン演劇大学の卒業公演をそのまま日本に紹介するという商業公演にはない学生アマチュア演劇の魅力を初めて日本で実現したものとして注目された。
雨の中、足を運んだ満員の観客は、午後6時開演から1幕〜4幕まで静かに見入り、若い俳優たちの熱っぽい演技に魅きこまれた。カーテンコールでは、何度も惜しみない拍手で演出家と俳優たちが讃えられた。
ロシア演劇研究家の牧原純氏は「インパクトにとぼしい戯曲にもかかわらず、大学4年間の俳優としての教育成果がよくでていた。大変よい演技で日本とはずいぶん違うと感じた。」と語り、演劇プロデューサーの阿部義弘氏は「客の心をつかむことに成功している。幕切れの音楽を奏でる演出もよい情感をもたらしていた。」、演劇評論家の関きよし氏は「演劇教育の基本がしっかりとできていることによって、俳優のなかにある主体性が演技の中に滲み出てきている。このアンドレーエフのものは内面的な世界を抑制のきいた表現力でみごとに演じきっていた。」とコメントした。
又、同世代の上智大学外国学部ロシア語学科の豊田綾さんは「とても感動した。不自由なロシア語でありながらも強く心を打たれたのは、本当に公演がすばらしかったからにほかなりません。」と語った。
一行は、24日桐朋学園芸術短期大学学生との交流、25日豊島区公演、26日世田谷区公演ののち、28日に成田空港から元気に帰国した。
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